Googleの手動ペナルティと言えば、
アフィリエイターにとって最も恐れるGoogle(神)の制裁でしょう。
作りこんだサイトが神の一瞬の判断(目視)で検索エンジン圏外に飛ばされる。
僕も過去、5つのサイトが検索エンジン圏外に飛ばされました。
その内4つが「実質のないコンテンツ」という通知をウェブマスターツール(今で言うサーチコンソール)から受け、「手動ペナルティ」を喰らったことが判明しています。(うち一つは原因不明の圏外です)
僕は当時、Googleの収入のみで暮らしていたので必死にもがきまくって手動ペナルティの原因を探りました。様々な人にコンタクトを取ったり、ライバルブログを一つ一つ検証したり…。
そして現在、僕が運営しているブログ陣は全て手動ペナルティを受けていません。
手動ペナルティの原因や対策法については様々な意見が飛び交っているが
実際明確な「正解」というのは神のみぞ知るもの。
そこで、僕が過去苦しめられた手動ペナルティの原因や回避・対策方法について個人的見解を述べていきます。
手動ペナルティを受けたブログの経緯
僕は2014年9月にトレンドアフィリエイトという手法で、芸能人を中心としたトレンドブログ(旬な情報を書くブログ)を開設し、4ヶ月後には月14万円の売上を達成しました。
その後も月10万円ほどで売上を推移し、新たにトレンドブログを開設して
「このまま軌道に乗れば…」と思っていた所、
2015年4月に手動ペナルティをウェブマスターツールから
実質のないコンテンツの通知を受けました。
この時、驚いたのは2つのトレンドブログが同じ日にペナルティを受けたこと。
月10万近い売上がパーに。そもそも新たに開設したブログは片方のブログが死んだ時の為の予備だったのに、まさか同時に二つ共ペナルティを受けるとは。
ちなみに、どちらのブログも当たり前の如くコピペは行っておらず、オリジナルのコンテンツ、ブログ名、画像をオリジナル処理、等など…当時ネットで言われていた最低限の手動ペナルティ対策はやっていました。なのに同時に手動ペナルティ…。
ペナルティを受けた当初は「まぁなんとかなるだろう」という甘い気持ちを抱いており、
質の低そうな記事の削除、ブログのデザイン変更など当時言われていた対処法を行い
Googleに再審査リクエストを投稿。しかし、二回送るもどちらも全滅…。
さすがにこれは無理だと諦め、また新たなトレンドブログを開設。
しかし、そのトレンドブログが僅か一ヶ月半で再び手動ペナルティに。
この時、僕は思いました。
「これはちょっとやそっとの事で解決出来る問題ではないな」と。
僕はこの頃、「特化型ブログ」という手動ペナルティを受けにくいとされるブログの情報を知り、「トレンドアフィリエイト」という手法を捨て、特化型ブログでアフィリエイト挑戦することを経緯しました。
しかし…特化型ブログが軌道に乗った所で再び手動ペナルティ炸裂!
「特化型ブログでもペナルティ受けるじゃねえかよ…」
ということで、計4つのブログがGoogleの圏外旅行に旅立ってしまいました…。
手動ペナルティを受けたブログの情報
まず、最初に開設し、ペナルティを受けたトレンドブログは、
ペナルティ喰らった時点でこのような状態でした。
・記事数は360ほど
・wordpressで作成し、独自ドメイン、テンプレートは「stinger3」
・ブログ名に「トレンド」「旬」などは入れずにオリジナルブログ名
・デザインは他と差別化を図る為に、メニューやカテゴリー、記事タイトルなど大幅なカスタマイズを施していた(一目で分かるオリジナル性)
・記事タイトルは「~とは?」「〇〇の学歴!」など一般的なトレンド記事のタイトル付け。ほぼ32文字以内で検索キーワードを3~4ほど意識。※「彼女・結婚・年齢?」などの変なタイトルではなく、日本語として成り立っているタイトルにしていた。
・記事ネタは女優・俳優・お笑い芸人などの芸能人が主。たまに一時的にニュースで話題になった一般人や、炎上ネタも書いていた。
・記事中にはadsenseを3つ表示。さらにamazonリンクも時折貼っていた。
・ブログのアクセス数は一日最高で3万5千pv。普段は1万pv程度。
・ウェブマスターツール(サーチコンソール)に登録していた。
続いて同日にペナルティを受けたトレンドブログは以下の通り。
・記事数は140記事程度
・wordpress作成、独自ドメイン、テンプレートは「stinger5」
・ブログ名はトレンドブログっぽいブログ名
・デザインは一つ目のブログと比べて若干手抜き(一応オリジナル性は出していたつもり)
・記事タイトル、記事ネタは一つ目とほぼ同じ
・記事中の広告は一つ目と同じ
・アクセス数は普段は5000pvほど。ペナルティを受けた日の数日前に、炎上していた人物の記事ネタでアクセスが爆発(一日2万pv程度)していた。
・ウェブマスターツール(サーチコンソール)は一つ目と同じアカウントで登録
続いて、2度目のペナルティを受けた3個目のトレンドブログは以下
・記事数は60記事ほど
・wordpress、独自ドメイン、stinger3。一つ目と違い小テーマを入れていた。
・ブログ名はトレンドブログっぽくないやつ
・デザインはありがちなもの(小テーマをほぼそのまま使っていた)
・記事タイトル、記事ネタは同じ
・記事中の広告は一つ目と同じ
・アクセス数は一日平均1000程。二つ目同様、手動ペナルティ数日前にアクセスが爆発(一日6000pvほど)していた。爆発していたネタはドラマの子役。
・ウェブマスターツール(サーチコンソール)には一度同じアカウントで登録していたペナルティ回避の為削除していた
そして3度目のペナルティを受けた特化型ブログは以下
・記事数は140ほど
・wordpressに独自ドメイン、テーマは「stinger5」
・ブログ名は一般的なブログ名
・デザインは一つ目と同じレベルに凝っていた
・サイドバーに「筆者プロフィール」、「ブログの概要」を入れ、独自性を強調。
・記事タイトルもトレンドブログとは違い、「〇〇の理由」などオリジナルを強調。なるべく28文字以内にしていた
・記事ネタは当初芸能人を書いていたが、20記事程書いた辺りでとあるジャンルに特化させた。
・記事中の広告は一つ目と同じ。サイドバーにもamazonリンクを貼っていた。
・アクセス数は一日1万pvほど。しかし二つ目、三つ目同様手動ペナルティを受ける数日前に炎上した人物のネタでアクセスの爆発(一日2万5千ほど)を起こしていた。
・ウェブマスターツール(サーチコンソール)には一度も登録していない。
とまぁこのような感じです。
…どうでしょうか、何か見えてくるものがありますか?
Googleの手動ペナルティの考察
僕は3度目の手動ペナルティ後、手動ペナルティについて徹底的に考察しました。
ペナルティを受けていない同ジャンルのライバル、その他トレンドブログや大手ブログを調査し、同じペナルティに泣いてる人と情報交換をしたりしました。
そしてペナルティを受けたブログには、幾つかパターンがあることが分かりました。
1:記事がGoogleの検索エンジンで上位表示されて目立っている
これが一番目につきました。ペナルティを受けた殆どのブログが、アクセスが集まりやすい記事ネタで検索エンジンの上位に表示されていました。そしてそれも記事ネタに傾向がありました。
一番目についたのはネットで大炎上している人物の記事です。
例えば「8.6バズーカー」在日の噂が立てられネットで大炎上していたのは
当時トレンドブログやってる人の殆どが知ってる筈。
他にも「人気声優の過去のビデオ出演」「生放送中に火事を起こした一般人」など、
このように一日で検索エンジンに記事が溢れてしまうような記事ネタを書いて、大量にアクセスを得る記事を書いていた場合、手動ペナルティを受けやすいことが分かりました。
また、記事ネタの共通点として、過激なネタ(「炎上」「暴力」「事件」)を使用していたことが分かっています。
そして、ペナルティを受けるのはアクセスの爆発が起こった数日後です。
これは他のペナルティを受けた人も同じタイミングでした。一日平均5000pvだったのが、突如2万とかいったら爆発した記事を要注意ということです。
しかし、Googleは外部SNSからのアクセスを辿れないのか、TwitterやFacebookでバズった場合は例外のようです。
2:同じサーチコンソールのアカウントに登録していると芋づる式に狙われる
これはどのブログでも言われてることですが、
自分も身をもって実感しているのでまず間違いないと思います。
一個目、二個目のブログは同日、同じタイミングでGoogleから「実質のないコンテンツ」の扱いを受けています。恐らくどちらかのブログがアウトで、もう片方が道連れを喰らったのでしょう。
これは、同じサイトの運営者なら、他のブログも怪しいだろう、という、サーチコンソールチームの判断だと思われます。
パッと見で、「あ、これ似たようなブログだ」と思われてしまったのでしょう。トレンドブログレベルの差別化は全く意味がなかったようです。
一方で同じアカウントでも手動ペナルティを受けないブログもあるでしょう。恐らく、これもパット見でまともなサイトならペナルティを受けないのだと思います。
3:そもそも芸能人ゴシップを書いてたらそれだけで危険
一番危険なのはそのブログの目につく記事に芸能人のゴシップ記事がある場合です。
特に書いていて僕が感じたのが、俳優・女優・お笑い芸人などのいかにもトレンドブログが書いてそうな記事ネタです。
実際Googleで調べて見てください、そのような人物について書かれているゴシップ記事はゴミのようにあります。これをGoogleが見たら邪魔だと思うのは当たり前です。
4:それでもペナルティ受けてないブログもある?
これはあくまで僕の推測ですが、アクセスが安定していて、長年ドメインパワーが強いブログの場合、トレンド記事を書いてもペナルティを受けにくいとと思われます。
例として、
この辺は強いですね。
こういう風に見ると、トレンドブログでペナルティを受けてないサイトは結構デザインがしっかりしてて、トレンドブログっぽくないな、と感じます。パッと見のイメージですが
5:さっきから思うとか推測とか、確定的じゃなくね?
はい、色々調べてて思ったんですが、なんだかんだで
Googleの手動ペナルティには一貫性がないということが分かりました。
Googleのサーチコンソール担当者は皆機械ではなく人間なので、
目視でペナルティ判断をしてる為、担当者によって飛ばすブログが違うようです。
じゃあ、手動ペナルティの対策ってどうすればいいのか??
A:あなたが担当者ならどんなブログを飛ばすか?
これに尽きると思います。
自分がGoogleのサーチコンソール担当者だと思って、
これはGoogle検索上に要らないと思うサイトはどんなサイトが、
自分で考えてそんなサイトにならないように運営することが、
一番の手動ペナルティ対策です。
そうですね、僕が担当者だったら、ネット上に溢れてる大量のウェブサイトの中のどれを飛ばすか、パッと見の判断で下しますね。
「あ、これ要らね」
「Googleのポリシーに反してそう…」
「なんだこのありがちなデザインは」
「ブログ名ってか全体的にクソじゃね?」
こんな感じで次々に飛ばすと思います。
手動ペナルティは機械ではなく、人間の目視で行われています。
ペナルティの担当者は無限にいるわけではなく限られています。ネット上にメディアが溢れかえってる中、そんな一個一個記事を見る暇はありません。
僕は3度目のペナルティ後、上記のことを意識して数個のメディアを持っていますが、今のところどのメディアもペナルティを喰らってはいないですね(今の所ですが)
手動ペナルティは今後厳しくなる
これは僕の見解ですが
今後手動ペナルティの基準はより一層厳しくなると思います。
今ネットは急激に進化し、企業、一般人がどんどんネットでビジネスをしようと参戦してきてます。そうなると、要らない情報はどんどん溢れかえり、ゴミコンテンツが一層増えてきます。
Googleは良質なコンテンツの敷居を上げ、古くて価値のない情報や内容の薄い情報を載せてるサイトは次々にペナルティを喰らっていくものだと思われます。
だってそうしないと検索エンジンの機能が約立たなくなり、誰もGoogleを使わなくなりますからね。
Googleからしても売上の大部分を占める検索エンジンの検索結果は、常に良質な状態に保たないといけない。自分達ウェブメディア運営者はより一層、需要があって質の高いサイト作りが求められる、ということです。
SNSからのアクセス確保も考えよう
これはペナルティ対策とはちょっと違いますが、検索エンジンからアクセスを集めるより発想を変えてみましょう。
SNSからアクセス確保も考え、リスク分散をやっておくことも今後は間違いなく大事ですよ。
長くなりましたが、以上。
僕が考えるGoogleの手動ペナルティの原因・回避・対策方法についてでした。